- 大腸カメラ検査とは?
- 大腸カメラ検査をおすすめする症状
- むらた内科・消化器肝臓クリニックの
大腸カメラ検査の特徴 - 大腸カメラ検査の流れ
- 大腸カメラ検査の費用
- 大腸カメラ検査で異常が見つかった場合
- 大腸カメラ検査後の過ごし方
- 大腸カメラ検査に不安がある方へ
- 大腸カメラ検査に関するよくある質問
大腸カメラ検査とは?
大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査)は、細くやわらかな内視鏡を肛門から挿入し、大腸の内部を直接確認する検査です。
大腸がんやポリープ、潰瘍、炎症などの異常を早期に見つけることができ、
必要に応じてその場でポリープを切除したり、組織を採取(生検)することも可能です。
検査と同時に治療ができる点が、大腸カメラの大きな特長です。
「つらそう」「怖い」…そんな不安に寄り添う検査です
「検査がつらかった」「下剤が苦手」「もう受けたくない」
そんな経験や不安を抱える方にも、安心して受けていただけるよう、
当院では鎮静剤を用いた“ほぼ眠っている間に終わる”検査を行っています。
検査は、経験を積んだ医師が丁寧に対応いたします。
気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。
おひとりおひとりの不安に耳を傾け、できるだけ負担の少ない方法をご提案いたします。
こんな症状がある方は、
大腸カメラ検査をご検討ください

- 便に血が混じることがある
- トイレットペーパーや下着に血がついていた
- 健診で便潜血(陽性)と指摘された
- 腹痛がなかなか治らない
- お腹が張って苦しい・膨満感がある
- 急に体重が減ってきた
- 下痢や便秘が長引いている
- おならが何度も出て気になる
- ご家族に大腸がん・ポリープの経験がある
- 40歳以上で、一度も大腸カメラを受けたことがない
これらの症状には、大腸や消化管の異常が隠れている可能性もあります。
「気になるけど、まだ受けていない」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。
不安やご心配な点にも、丁寧にお応えいたします。
むらた内科・消化器
肝臓クリニックの
大腸カメラ検査の特徴
小さな異変も見逃さない、先進の内視鏡システム
当院では、内視鏡の映像がより鮮明に映る「ELUXEO 8000 SYSTEM」を導入しています。粘膜のわずかな変化までしっかりと捉えることができ、早期の異常発見に役立ちます。
さらに、AIが病変をリアルタイムでサポートする「CAD EYE(キャドアイ)」を併用し、医師とAIのダブルチェック体制で、見落としのリスクを限りなく低く抑えています。
経験豊富な院長が直接担当
大腸カメラの検査は、内視鏡専門医である院長が責任を持って対応いたします。
検査中の違和感をできる限り減らせるよう、患者さまの状態に合わせて丁寧に進めていきます。
ポリープなどが見つかった場合も、その場で除去するなど、的確な対応が可能です。
眠ったような感覚で、痛みの少ない検査を
ご希望の方には鎮静剤を使用し、うとうとしている間に検査が終わるような、リラックスした状態で受けていただけます。
体への負担や不快感を最小限に抑えられるよう、姿勢を細かく調整しながら進めてまいります。
ポリープなどの処置が必要な場合も、検査中に対応いたします。
大きな病変が見つかった際には、連携先の専門医療機関をご紹介する体制も整えています。
衛生面も徹底。安心して受けられる環境
当院では、内視鏡機器の洗浄・消毒を国際基準に基づいて徹底しています。
可能な限りディスポーザブル(使い捨て)器具を採用し、再使用が必要なものについても高水準の洗浄・滅菌を実施。
見えない部分の衛生管理にも万全を期し、すべての患者さまが安心して検査を受けられる環境づくりを大切にしています。
プライバシーに配慮した個室の前処置室
検査前の下剤(前処置)は、ご自宅での対応が不安な方や、共用トイレに抵抗のある方もいらっしゃるかと思います。
当院では、専用トイレ付きの個室前処置室をご用意していますので、周囲を気にせず落ち着いて準備していただけます。
検査後はリカバリースペースで横になって休んでいただくことも可能です。
プライバシーを大切にした空間で、スタッフがしっかりサポートいたします。
胃カメラ・大腸カメラを一度の来院で
当院では、胃カメラと大腸カメラの同日検査にも対応しています。
検査前に下剤で腸内をきれいにし、鎮静剤を使用して眠っているような状態で検査を行うため、「気づいたら終わっていた」と感じられる方がほとんどです。
一度の来院で両方の検査を済ませることができ、通院や費用のご負担も軽減されます。
お忙しい方にも安心して受けていただける体制を整えております。
大腸カメラ検査の流れ
1医師の診察
ずは医師による診察を行います。
自覚症状のある方や、健康診断で異常を指摘された方は、検査の必要性について医師と相談し、症状の程度や既往歴・服薬状況を踏まえて検査の可否や時期を決定します。
予防的な目的で検査を希望される方にも、事前に診察を受けていただきます。
2前日の準備
食事について
検査前日は、消化の良い食事(おかゆ・うどん・スープなど)を摂るようにしてください。
脂っこいもの、野菜類、キノコ類、果物、種のあるものは避けましょう。
飲酒・夜食の制限
夜遅くの食事やアルコール摂取は控えてください。
就寝前には食事を終えるようにしましょう。
下剤の服用(指示がある場合)
医師の指示がある場合は、処方された下剤を前日から服用してください。
3 検査当日の準備
下剤の服用
受付後、腸管洗浄薬を服用し、複数回の排便で腸内をきれいにします。
便が水のように透明になるまで排便を繰り返すことで、腸内の観察精度が高まります。
着替え
検査専用の衣類とペーパーパンツに着替えていただきます。
4鎮静剤の投与
検査時の不快感を軽減するため、鎮静剤を投与します。
個人差はありますが、ウトウトしたり、眠っているような感覚になる方がほとんどです。
腸の動きを抑える注射を併用する場合もあります。
5検査開始
内視鏡を肛門から挿入し、大腸全体を観察します。
異常がなければ画像撮影のみで終了しますが、ポリープや炎症、出血が認められた場合には、その場で組織採取(生検)やポリープ切除を行うこともあります。
※大きなポリープが発見された場合は、提携する専門医療機関をご紹介します。
6検査後の対応
休憩
検査後は鎮静剤の影響が落ち着くまで休んでいただきます。
結果説明
検査画像をもとに、医師から当日の結果をご説明します。
生検を行った場合は、検査結果が出るまでに数日~1週間ほどかかるため、後日再来院をお願いする場合があります。
注意事項
・検査当日は車やバイクの運転をお控えください。
・ポリープを切除した場合は、当日の飲酒や運動、刺激物の摂取を避けてください。
大腸カメラ検査の費用
3割負担の場合 | 1割負担の場合 | |
大腸カメラ検査 | 約6,000円 | 約2,000円 |
---|---|---|
大腸カメラ検査+生検 | 約12,000円 | 約4,000円 |
大腸ポリープ切除 | 約30,000円 | 約10,000円 |
※上表は参考金額であり、実際の診療内容によって変動致します。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
大腸カメラ検査で異常が見つかった場合
大腸カメラ検査では、ポリープや粘膜の異常が見つかることがあります。
こう聞くと驚かれるかもしれませんが、ポリープが見つかるのは珍しいことではありません。
多くの場合は検査中にそのまま切除でき、入院の必要もなく日帰りで対応可能です。
ポリープが見つかったら? その場で切除できます
ポリープが発見された場合、多くは「ポリペクトミー」と呼ばれる処置で、その場で内視鏡を使って切除が可能です。
局所麻酔を使用しますので、処置中の痛みはほとんどありません。
数分程度で終わり、検査後すぐにご帰宅いただけます。
切除したポリープは、しっかり検査します
切除したポリープは病理検査(組織検査)に出し、がん化の可能性がないかを詳しく調べます。
結果は通常、数日〜1週間ほどでわかり、後日改めて医師より丁寧にご説明いたします。
切除後の生活とフォローアップ
ポリープが良性だった場合でも、将来的なリスクを考慮して定期的な検査をおすすめしています。
特に、複数のポリープがあった方や、ご家族に大腸がんの既往がある方は、年に1回の検査を目安にすると安心です。
大腸カメラ検査後の過ごし方
検査後は、「ポリープの切除があったかどうか」や「鎮静剤を使ったかどうか」で、過ごし方が少し変わります。
以下の内容を参考に、無理のないようお過ごしください。
ポリープを切除しなかった場合
- 特別な制限はありません。
- 帰宅後は水分や軽めの食事を摂っていただいて構いません。
- 入浴・散歩など、普段通りの生活が可能です。
ポリープを切除した場合
ポリープ切除後は、まれに出血するリスクがあるため、数日は安静を心がけましょう。
(出血は約500人に1人の割合で起こります)
以下の点には特にご注意ください。
【飲酒・運動】
- 検査後2日間はアルコールを控えてください。
- ランニング・筋トレ・ゴルフなどの激しい運動も避けましょう。
【旅行・出張】
- 遠方への外出は、万が一の出血時に対応が難しくなるため、できるだけ控えてください。
- 検査後2日間は旅行や出張は避けるのが安心です。
【食事】
- おかゆ・煮込みうどん・スープなど、やわらかくて刺激の少ない食事を選びましょう。
- 香辛料や脂っこいもの、繊維の多い野菜などは避けてください。
【鎮静剤を使用した場合】
- 検査後しばらくは眠気・ふらつき・注意力の低下が出ることがあります。
- 当日は車・バイク・自転車の運転は禁止です。公共交通機関または付き添いの方とお帰りください。
- 仕事は可能ですが、集中力を要する業務や機械操作は控えるようにしてください。
大腸カメラ検査に不安がある方へ
「大腸カメラは痛そう」「恥ずかしい」「以前つらかった経験がある」など、検査に不安を感じる方は少なくありません。当院では、そのような不安なお気持ちに寄り添い、決して無理に検査を勧めることはいたしませんので、ご安心ください。
まずはお悩みやご希望を丁寧にお伺いし、不安を取り除くための工夫や、検査の流れをわかりやすくご説明いたします。鎮静剤を用いた「眠っているような状態での検査」や、リラックスして前処置できる専用の個室前処置室もご用意しています。
まずは、お気軽にご相談ください。
「検査が必要かどうか」も含めて、医師が丁寧にご相談を承ります。
お電話またはWeb予約フォームより、お気軽にご連絡ください。
大腸カメラ検査に関する
よくある質問
大腸カメラ検査にかかる時間はどのくらいですか?
通常、検査自体は10~15分程度ですが、患者様によって所要時間が異なります。当日の問診や検査準備、鎮静剤の使用などを含めると、検査後の休憩時間も考慮し、総時間は2~3時間ほどかかる場合があります。 ※組織検査やポリープ切除が追加される場合、時間が長くなることがあります。 ※検査の5時間前から腸管洗浄剤を服用して、大腸を空にする必要があるため、検査前の準備時間も含めて一日がかりになることを理解していただければと思います。
大腸カメラ検査はどのくらい痛いですか?
大腸カメラ検査の痛みの感じ方には個人差があります。多くの方は、腸内にカメラが進む際の圧迫感やガスを入れて腸を膨らませることによる膨張感を感じることがありますが、これらは一時的なもので、通常は不快感程度で収まります。もし痛みが強く感じられる場合は、麻酔を使用して検査をより快適に受けていただけるよう配慮していますので、ご安心ください。
大腸カメラ検査で飲んだ下剤の効果はいつまで続きますか?
下剤を服用してから、3~4時間後に便が水っぽくなり、準備完了となります。もし下剤を飲みきれなかったり、便が十分に洗浄できていない場合は、スタッフにお知らせください。下剤服用後は水分(水、お茶、スポーツドリンクなど)は摂取していただいて問題ありませんが、乳製品やフルーツジュースは避けてください。また、脱ぎ着しやすい服装でご来院いただくことをお勧めします。
大腸カメラ検査は保険適用で受けられますか?
症状がある場合、医師が病因を調べる必要があると判断した場合は、保険適用で大腸カメラ検査を受けることができます。ただし、症状がない場合(例えば、家族にがんの病歴があり不安なため、または年齢的に予防的に受けたい場合)などは、保険適用外となり、自費での受診となります。予防的な検査をご希望の方は、自費での受診をご検討ください。
大腸カメラ検査と便潜血検査の違いは何ですか?
健康診断などで行われる便潜血検査は、
便に血液が混じっていないかを調べる簡便なスクリーニング検査です。ただし、出血のないポリープや初期のがんは検出されにくく、「陰性でも安心」とは限りません。